公認会計士を目指す社会人にこそ通信講座がおすすめ?
これから公認会計士の試験に合格したいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。社会人でも受験できる試験ですが、士業の試験のなかでも難易度が高く、合格に必要な勉強時間は3,000時間といわれています。社会人が合格するためには、限られた時間を効率的に使うことが求められています。
公認会計士として働く利点
ここでは、公認会計士として働くメリットを3つ紹介します。
年収が高い
令和2年度の調査によると、公認会計士の平均年収は958万円ほどとなっています。入社1年目でも月収30万円程度といわれており、歳を重ねても収入が減ることはありません。公認会計士になれば、安定した暮らしを送ることができます。
転職しやすい
公認会計士は国家資格のため、持っているだけで社会的信用が得られます。監査法人で働くことができるほか、コンサルティング会社や税理士法人、一般企業の財務部や経理部などに転職したり、経験を積み独立したりすることも可能です。公認会計士の資格を持っていれば、職に困ることはないでしょう。
人間関係のストレスが少ない
いわゆる「高所得」の職業は、対人関係でストレスを抱えることもあります。公認会計士の主な仕事は監査です。クライアントのところへ行き、財務書類を見て、ミスや不正がないかを確認する事務作業が大半です。地道な作業ですが、人間関係のいざこざは発生しにくい仕事となります。
社会人でも公認会計士を目指せる?
社会人でも公認会計士を目指すことはできますが、希望通りの職につけるかは就職活動で決まります。ここでは、公認会計士試験と、合格後の就職活動について解説します。
公認会計士試験について
公認会計士試験は、年齢や学歴の条件がないため、希望すれば誰でも受験できます。試験は短答式試験と論文式試験にわかれており、試験日も異なります。
公認会計士試験には試験科目の免除制度があり、一部の科目に合格すれば、次回の試験ではその科目が免除になります。たとえば、短答式試験に合格し、論文式試験が不合格だった場合には、短答式試験が2年間免除となります。
社会人は時間が限られているため、初めは短答式試験のみを集中して勉強し、合格後に論文式試験の勉強をする人もいます。
合格後の就職活動について
公認会計士は、試験に合格するだけでは資格を取得できません。公認会計士名簿に登録し、公認会計士を名乗れるようになるには、次の要件を満たす必要があります。
・公認会計士試験に合格した者(全科目免除者を含む)であること
・業務補助又は実務従事の期間が通算して2年以上である者であること
・実務補習を修了し、内閣総理大臣の確認を受けた者であること
公認会計士になるには、監査法人や金融機関などで2年以上の実務経験を行います。また、会計教育研修機構の実務補習を原則3年間受けます。実務経験と実務補習を終えた後、修了考査に合格すれば、公認会計士になることができます。
通常、試験に合格した後は、監査法人に就職します。景気により監査法人の採用人数も変わるため、就職活動の準備をしっかり行うことが大切です。自己分析や企業分析を行い、「なぜ自分がその会社に入りたいのか」「入社したら、会社にどのように貢献できるのか」を明確にしましょう。
就職に有利なのは20代ですが、30代以降でも公認会計士になる方はたくさんいます。社会人経験と自分の強みを把握し、就職活動を行いましょう。
働きながら公認会計士の試験合格を目指すのは難しい?
1日のなかで確保できる勉強量が少ないので、勉強方法を工夫する必要があります。
専門学校や予備校に通うのが難しいから
1日の時間のほとんどを仕事に費やしている社会人は、学生のように専門学校や予備校に通うのが難しいのが特徴です。そのため、働きながら自分で勉強して試験に合格するのは難しいといえるでしょう。勉強の質と量という観点から不利な状況であることは否めません。ただし、社会人が合格しないわけではありません。勉強する方法を工夫することで合格できるようになっています。
社会人の合格率は何%なの?
公認会計士の社会人の合格率は、学生の次に合格者数が多くなっています。
学生の次に出願数が多い
2016年から2021年の社会人の出願数を確認すると、全体的に増加傾向となっています。2016年は3124名でしたが2021年は3763名となっています。全出願者のうち26.5%を社会人が占めています。
社会人の合格率
20.3%が合格率となっています。また、全体の合格者数1,360名のうち、社会人は181名です。
合格に必要な勉強時間
少なくとも3,000時間は必要であるといわれています。その理由は、士業のなかでも難しい試験であることに加え、出題範囲が幅広くて短時間では網羅できないからです。1年間の準備期間で合格を目指す場合、1日の平均勉強時間は8.2時間になります。2年間の準備期間で合格を目指す場合、1日の平均勉強時間は4.1時間です。
時間を確保するのが難しい社会人に適した勉強方法
1日のほとんどの時間を仕事に費やしている社会人にとって、1日4.1時間以上の勉強時間を確保するのは至難の業です。社会人が学生と同じように勉強するのは困難なので、限られた時間のなかで、効率的に勉強することが求められています。
また、コンテンツを利用して、移動時間などの隙間時間に勉強する方法もあります。これまでの人生で培ってきた経験を活かして工夫することが求められています。
効率の良いテキストを準備する
重要度が高いものから勉強するようにすることで、効率的に勉強できます。最初からまんべんなく勉強する方法は、専門学校や予備校に通っている学生には適していますが、時間が十分に確保できない社会人には向いていません。出題される可能性が高い問題や、取りこぼすと合否に大きな影響を及ぼす問題などをクリアできるように準備しましょう。そのためのテキストを準備することが求められています。
ライフスタイルに合った勉強方法を確立する
日中に仕事が入っている人もいれば、夜間に仕事が入っている人もいるでしょう。また、仕事だけではなく、介護や子育てなどもしながら勉強するのは難しいので、ライフスタイルに合った勉強方法を確立しましょう。たとえば、日中に仕事を終えて帰宅する前に、近くのコワーキングスペースやカフェで勉強すると、帰宅後のリラックスタイムを我慢することなく過ごせます。
勉強時間を確保する
仕事をしていると、残業や急用により、勉強するはずだった時間がつぶれることがあります。勉強できない時間が増えると、遅れをとってしまいます。そのため、1日の中で、いかに勉強時間を確保できるのかが大切です。
たとえば、夜の時間が確保しにくいのであれば、早起きして勉強時間を作ったり、通勤時間や昼休みを勉強時間に充てたりするなどの工夫が必要となります。
疑問点は必ず解決する
社会人は時間が限られているため、繰り返し復習している余裕はありません。そのため、疑問点はその都度解消することが大切です。予備校の授業なら、授業後すぐに講師に質問ができますし、オンライン講座では24時間、質問をメールで送れるところもあります。
社会人が公認会計士を目指すなら通信講座がおすすめ!
効率的に時間を活用しながら勉強しましょう。独学ではどのように勉強を進めれば良いのか分かりませんが、通信講座ではそのような不安を解消できます。
自分の好きな時間に勉強できる
専門学校や予備校のように決められた時間割がありません。そのため、自分の好きな時間に勉強できます。学習計画も自分で立てられるので、周囲の人のレベルに合わせて勉強するストレスはありません。自分の性格に合った学習方法を選択しましょう。
たとえば、長時間集中して勉強するのが得意な人は、じっくりテキストを読む方法が適している可能性があります。短時間に爆発的な集中力を発揮するのが得意な人は、インプットした後に問題を解いてアウトプットするなどして、短い時間のなかですることを変化させて飽きないようにしましょう。
DVDを視聴して勉強できる
テキストの文字だけを追って勉強していると、効率が低下する場面があるでしょう。そのような状況を打ち破るのがDVDです。まるで、教室で講義を受けているような感覚を味わえるので緊張感も生まれます。そして、分からないところは何度も見返せるので着実にレベルアップできるでしょう。
自分のレベルに合わせて勉強できる
集団で同じ内容の授業を受けるのではなく、自分がいつまでに合格したいのかによって勉強方法を柔軟に変化させられるので継続しやすいのが特徴です。仕事で培ったスケジュールを立てる能力が活かされます。
まとめ
公認会計士は安定して働くことができ、高収入を得られる職業です。公認会計士試験には年齢制限がないため社会人でも受験可能ですが、合格には相当の勉強量が必要です。
独学で勉強しようと考えている人もいますが、独学で合格するのは難しいでしょう。過去の出題範囲や重要な部分は自分で用意したテキストなどで確認できますが、分からない部分があってもフォロー体制がありません。分からない部分を自分で考えていかなくてはいけないので、時間をロスすることになります。士業の試験の中でも難易度が高いからこそ通信講座を受講しましょう。効率的に勉強するために、通信講座のサポートは欠かせません。