公認会計士に向いている人と向いてない人の違いとは?
これから公認会計士を目指すという方の中には「自分の適性を知りたい!」と考えている方も多いことでしょう。自分が公認会計士に向いていると分かれば、勉強に対するモチベーションもさらに上げられるかもしれません。この記事では、公認会計士に向いている人と向いていない人、それぞれの特徴を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
公認会計士の業務内容
どのような人が公認会計士に向いていて、どのような人が公認会計士に向いていないのか見ていく前に、まずは公認会計士の業務内容について理解しましょう。公認会計士はさまざまな仕事をしますが、その中でもメインの業務になり得るのが会計監査です。会計監査は独占業務となっており、公認会計士だけが行えます。財務諸表などが正しく作られているか、チェックをするのです。公認会計士としては、ここから経験を積んでいくことが多いですね。
また、税務業務を中心に担当して活躍している人もいます。公認会計士になると税理士登録も可能になるため、そのような展望に期待をすることもできるでしょう。税務業務は主に、税務の代理や書類の作成、税務の相談などを手がけます。さらに、監査や税務の専門的な知識を活かし、会計を中心としたコンサルティング業務をすることもあります。いずれの業務にしても、会計や税務は毎年基準改正があるので、資格を取得して仕事に就いてしまえばそれで終わりというわけではありません。IT化が進んでいることもあるため、常に学ぶ姿勢は必要になることでしょう。
ちなみに、会計監査や税務においては締め切りが設定されていることが一般的です。締め切りまでに成果物を仕上げる必要があるため、仕事にはプレッシャーも存在します。決算期に合わせて仕事は増減するため、労働時間の増加が予想される繁忙期があることも、公認会計士の仕事を検討するうえでは、充分に理解をしておいたほうがよいでしょう。
公認会計士に向いている人の特徴
それでは、具体的にどのような特徴を持つ人が公認会計士に向いているのかについて、確認しましょう。
まず、チームワークを大切にできる人は、公認会計士にも向いている可能性があります。前段でも述べたように、公認会計士は監査業務からキャリアをスタートさせることが多いです。この業務は、1人で完結させられるものではありません。協力が大切な業務のため、できるだけ人と関わらずに仕事をしたいと考えている人は、別の職業や資格を検討するのがおすすめでしょう。もちろん、仲間とコミュニケーションをとる力も求められます。
また、コツコツとひとつのものごとに取り組める性質の人も、公認会計士には向いている可能性が高いでしょう。これは、資格を取得するまでの勉強においてもいえることでもあり、業務内容にも関わります。公認会計士の担当する仕事が短期集中であることは少ないです。地道な作業も多くなるため、努力をし続けられる人は公認会計士として活躍できるのではないでしょうか。
さらに、知的好奇心がある人も、公認会計士に向いています。会計監査においては、クライアントの業務やリスクをしっかりと把握する姿勢が求められるためです。前段で述べたように勉強をし続けることも大切になるので、この特徴があるかどうかについては、目指す際にしっかりと確認しておいたほうがよいかもしれませんね。
公認会計士に向いてない人の特徴
反対に、公認会計士に向いていない人にはどのような特徴があるのでしょうか。こちらについても詳しく見ていきましょう。
まず、人と話すことに苦手意識のある方は、公認会計士には向いていないかもしれません。クライアントとのコミュニケーションがうまくとれないと業務の理解が難しくなるうえ、情報を聞き漏らしてしまうことも考えられます。クライアントに対してだけでなくチームとしても支障をきたす可能性があるので、そのような能力に自信のない方はストレスとなってしまうことも考えられるでしょう。
また、数字に苦手意識のある方も公認会計士として活躍することは難しいといえます。公認会計士の仕事は、数字に強くなければ理解できないものであるためです。
さらに、クリエイティブな仕事をしたいと考えている人にも、公認会計士は向かない可能性が高いといえるでしょう。公認会計士の仕事に、新しいものやサービスを作り出すようなことはありません。作業もマニュアルに沿って実施していくことが大半なので、クリエイティブな仕事を求めている人にとっては物足りないと感じられるのではないでしょうか。
まとめ
公認会計士に向いている人と向いていない人、それぞれの特徴について、理解を得ることができたでしょう。自分の中に、公認会計士に向いている特徴が見られると感じた方は、ぜひ積極的に勉強も進めていってください。公認会計士になるための勉強をする方法は、さまざまに存在しています。独学のほか、予備校に通う、通信講座を受けるなどの方法もあるため、自分に合った方法を選んで、効率よく勉強を進めていってくださいね。