公認会計士予備校の選び方!最適な受講タイミングとは?
公認会計士は難易度が高い試験として知られており、合格までに膨大な勉強時間を費やすことになります。予備校選びや学習スケジュール作成のポイントを押さえて、効率よく合格を目指しましょう。今回は、公認会計士予備校に通う最適な時期や予備校の選び方、効果的なスケジュール作成の方法を解説するため、ぜひ参考にしてください。
公認会計士予備校を受講する最適な時期はいつ?
公認会計士をはじめとする資格試験の合格を目指すための予備校では、ひとつの資格に対していくつかのコースが用意されています。
公認会計士の試験対策講座においても、学習開始時期に合わせてさまざまなカリキュラムを選択可能です。
1年・1.8年・2年のそれぞれで合格を目指すコースに加え、1年目で短答式と論文式、2年目で総合合格を目指すといった速習コースもあるため、自身のライフスタイルに合わせて最適な受講時期・コースを選びましょう。以下では、ライフスタイル別のおすすめコースを紹介します。
働きながら資格取得を目指す人におすすめのコース
社会人として会社に勤務しながら公認会計士の取得を目指す場合、2年前から受講を開始する2年コースを選択するのがおすすめです。
社会人で公認会計士を目指す人の多くは、1月〜7月頃に受講をスタートしており、ある程度まで学習を進めた段階で、このまま仕事と両立しながら資格取得を目指すか、仕事を辞めて資格取得に専念するかを選択します。
公認会計士予備校に通うことを決めた時点で資格取得に専念することを決意しているのであれば、1年目での合格を目指しながら受講する速習コースを選ぶのもよいでしょう。
◾️大学に通いながら資格取得を目指す人におすすめのコース
大学生で公認会計士取得を目指す場合は、学業・サークル活動・アルバイトなどとの両立を考え、1.8年または2年で合格を目指すコースを選択するのがおすすめです。
一般的には、1月〜7月に受講を開始するのであれば2年で取得を目指すコースを、8月〜12月に受講を開始するのであれば1.8年で取得を目指すコースを選びます。
公認会計士予備校の選び方について知っておきたいポイント
公認会計士予備校を選ぶ際には、合格への道のりをスムーズに進めるために適切な選択が重要です。
予備校は受験勉強の土台を築く場所であり、自身の学習スタイルや目標に合った最適な環境を見つけることが肝要です。そこで、以下のポイントを押さえておきましょう。
過去の合格率をチェックする
資格講座の良し悪しを判断する際は、合格率をチェックするのがもっとも分かりやすいでしょう。
公認会計士予備校のホームページを確認する・講座の資料を請求するなどして、直近数年分の合格率を比較してみてください。
テキストやフォロー体制にも注目
予備校では独自のテキスト・カリキュラムが採用されているため、テキストとの相性は非常に重要です。
図やイラストで分かりやすい工夫が取り入れられているかどうかなどはもちろんですが、最終的には自分の好みに合うかどうかを基準にしてよいでしょう。また、質問の受付方法や待ち時間などをチェックして、フォロー体制が充実しているかどうかも確認しておきましょう。
大学で試験対策講座を受けるのも選択肢のひとつ
そもそも公認会計士を目指すことを早くから決めている場合には、公認会計士試験の合格に力を入れている大学に進学するのもひとつの手です。
在学中の合格率が高い大学では、資格取得のための予備校・専門学校と提携して特別講座を開講しているケースが多いです。大学内で授業後に講座を受けられるため、移動の手間もなく効率的に資格取得を目指せます。
公認会計士試験に向けた効果的なスケジュール作成の方法
試験対策の効果的なスケジュールは、ライフスタイルや1日に確保できる勉強時間によって大きく異なります。
1日の勉強時間の目安として、基礎を固める段階では6時間程度、過去問演習では8〜9時間程度の時間を確保する人が多いです。
自分のライフスタイルから、無理なく捻出できる勉強時間と必要な勉強時間とを比較して、モチベーションを維持できるよう現実的な学習スケジュールを立てましょう。また、公認会計士の試験は、出題範囲が非常に広いことでも知られています。
どの科目にどのくらいの時間を費やすのかを大まかに決めておかなければ、ひとつの科目に時間をかけすぎてしまい、知識が偏りやすくなってしまいます。一般的には、短答式・論文式のどちらからも出題される財務会計論に比重を置いて勉強する人が多いです。
勉強時間の3分の1を財務会計論にあてるイメージで、残りは苦手科目を中心に勉強時間を配分するのがよいでしょう。
まとめ
今回は、公認会計士の資格取得を目指す際の予備校選びについて、受講する最適な時期や押さえておきたいポイント、試験合格のために効果的なスケジュール作成の方法について詳しく解説しました。公認会計士予備校のコースは、1年・1.8年・2年など、勉強期間に応じて複数種類に分けられています。自身のライフスタイルや目指す合格時期を考慮して、最適な受講時期を選択してください。また、予備校選びの際には、合格率やテキストの内容などに注目しましょう。大学在学中であれば、大学内で講座を受講できるケースもあります。試験対策のスケジュールを立てる際には、1日に確保できる勉強時間から逆算すること、科目ごとの時間配分に注意することを頭に入れておきましょう。