公認会計士試験に年齢制限はある?

公認会計士の資格取得時に気になるポイントのひとつとして「年齢制限の有無」があります。本記事では、公認会計士試験に年齢制限はあるのか、何歳から公認会計士を目指すべきかを深掘りして解説します。公認会計士のキャリアプランについてもまとめて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
公認会計士試験に年齢制限はない
公認会計士試験には年齢制限がなく、誰でも受験できる点が大きな特徴です。公認会計士は監査や会計のプロフェッショナルで、弁護士・医師と並ぶ難関国家資格として知られています。そのため、多くの国家資格と同じように厳しい受験資格があっても不思議ではありません。実際、ほかの難関資格では明確な受験条件が設定されています。
たとえば、医師国家試験なら医大や医学部の卒業が必要であり、司法試験では法科大学院の修了者か予備試験合格者でなければ受験できません。このように、特定の学歴や事前試験が受験資格となるケースは珍しくないのが現状です。
しかし、公認会計士試験については年齢や学歴、職歴といった条件が一切なく「受けたい」と思った人が誰でも挑戦できる開かれた試験となっています。社会人として働きながら目指す人もいれば、学生のうちから早期に勉強を始める人もおり、幅広い背景をもつ受験生が存在します。
何歳から公認会計士を目指すのがおすすめ?
公認会計士を目指すタイミングについては、明確な年齢制限はありません。しかし、現実的に合格までの負担やその後のキャリア形成を考えると、体力や時間の確保がしやすい20代から目指し始めることが望ましいといわれています。
20代を推奨する理由として、まず試験勉強に必要な期間が長いことが挙げられます。公認会計士試験に合格するためには一般的に2,500〜3,500時間ほどの勉強が必要とされており、1日4時間のペースで学習した場合、およそ2年ほどの準備期間が必要です。社会人として働きながらこの勉強時間を確保することは容易ではなく、本格的な学習を続けるためにはある程度の余裕が求められます。
さらに、公認会計士として正式に登録するためには、試験に合格するだけでは足りず、3年以上の実務経験や実務補習への参加が必須となります。つまり、合格後も時間と労力を要するステップが続くのです。そのため、できるだけ早い段階からキャリアをスタートさせることで、その後の実務経験の積み上げや働き方の選択肢を広げやすくなります。
公認会計士のキャリアプランについて
公認会計士は年齢に関係なく挑戦できる国家資格であり、受験者の年代によってキャリアプランや歩める道が大きく変わってきます。もっとも合格者が多いのは20代ですが、30代・40代・50代以降でも資格を取得し活躍する人は少なくありません。それぞれの年代で求められる役割や選択肢には特徴があり、自身の経験や強みをどう活かすかがポイントになります。
20代のキャリアプラン
まず20代は、公認会計士試験の合格者がもっとも多い層です。若いうちから資格取得を目指す人が多く、合格後は大手監査法人を中心に就職するケースが一般的です。監査法人では実務経験を積みやすく、将来的に独立を視野に入れる人も多く見られます。
また、公認会計士のニーズが高いことから20代向けの求人も豊富で、働きながら資格取得を支援する制度を導入している監査法人もあります。そのため、実務経験を積みつつ資格取得に取り組める環境が整っていることが20代の大きなメリットといえるでしょう。
30代のキャリアプラン
次に30代は、キャリアの方向性が分岐し始めるタイミングとなります。公認会計士として監査法人で働き続け、さらに専門性を高める人もいれば、一般事業会社へ転職したり独立を目指す人も出てきます。
また、30代で新たに資格を取得する人も一定数おり、公認会計士が売り手市場であることから就職先は比較的見つけやすい状況です。ただし就職活動では、それまでの職務経験を公認会計士としてどう活かせるのかを明確に示すことが求められます。
40代のキャリアプラン
40代は、キャリアの折り返し地点として、これまで築いてきた経験をどう活かすかを再考する時期です。転職時には管理職としての役割が期待されることも多く、実務経験の深さが重要な評価ポイントになります。40代で新たに公認会計士資格を取得した場合は、それまでの業務経験と新たに得た専門知識の両方を活かせる職場を選ぶことが成功の鍵となるでしょう。
50代のキャリアプラン
50代以上の公認会計士は、監査法人内で管理職やマネジメント層として活躍していることが多く、独立している場合はクライアントが安定しているケースも見られます。反対に、50代から未経験で監査法人に入ることは難易度が高いとされ、これまでのキャリアでどれだけ専門性の高い実績を積んできたかが転職成功の大きな要因となります。
監査法人にこだわらず、これまでの経験を強みに事業会社で公認会計士としての知識を活かす働き方を検討することも現実的な選択肢となるでしょう。
まとめ
公認会計士試験には年齢制限がなく、誰でも挑戦できる点が大きな魅力です。しかし、年代によって求められる役割やキャリアの広がりは大きく異なります。20代は学習や実務経験を積む環境が整いやすく、もっとも資格取得に適した時期といえます。30代は経験を武器に監査法人・事業会社・独立と進路が分かれ始め、40代ではマネジメント力や実務経験がより重視されます。50代ではこれまでのキャリアを活かした専門性の高い働き方がポイントになります。年齢にかかわらず挑戦できるからこそ、今の自分の状況に合ったキャリアプランを描けることが、公認会計士の大きな魅力といえるでしょう。


























