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公認会計士として独立開業するメリット・デメリットとは?

公開日:2023/01/15  


公認会計士の仕事を目指して資格の勉強を重ねている方の中には、合格後に独立ができるか否かに関心がある方も多いのではないでしょうか。この記事では、士業の中でも難関資格である公認会計士として、独立開業をするメリット・デメリットに注目します。会計業界の現状にも触れますので、ぜひご一読ください。

公認会計士として独立開業するメリット

公認会計士は弁護士や司法書士などに並ぶ難関士業の1つとして知られており、多くの方が資格取得に向けて日夜勉強を重ねています。無事に合格ができたら、多くの駆け出しの公認会計士たちはまず会計事務所に就職をしています。

では、公認会計士として独立開業をするとどんなメリットがあるでしょうか。メリットは以下の3つです。

高収入で自由な働き方を目指せる

雇用されている公認会計士よりも、独立後は自身の実力・努力によって高収入を得るチャンスが広がっています。また、雇用されている頃よりも取引先に関して選べることも独立のメリットです。自由な働き方をしながら、自分に合ったスタイルを確立できます。有名監査法人の勤務よりも収入がダウンする側面も否めませんが、のんびりと働けることもメリットの1つでしょう。

チャレンジができる

近年は公認会計士の方の中にもYouTubeの動画配信も行い、公認会計士としての魅力的な番組を展開している方も増加しています。雇用されている公認会計士よりも色んな分野に触手を伸ばし、チャレンジを重ねることができるのも、独立開業のメリットの1つでしょう。また、公認会計士の中にはほか士業と連携し、さまざまな事業展開にチャレンジしている方も増加しています。

監査以外にも関わることができる

公認会計士として雇用されている方の多くは「監査業務」に従事します。緊張感もあり、時折敵対関係にも陥りやすい監査業務はストレスが多いものです。しかし、独立開業後はクライアントと足並みを揃え、協力関係の仕事に従事することもできます。実は、独立開業後の方がストレスは減ったと感じる人も多いのです。

公認会計士として独立開業するデメリット

メリットの大きい公認会計士の独立開業ですが、経営を自らの手で行っていく以上はデメリットがあることも事実です。では、どのようなデメリットが予想されるでしょうか。

安定した収入が途絶える

独立開業後は雇用時とは異なり、まず安定した収入が途絶えてしまいます。定期的に入ってくる給与がなくなるため、余裕のある独立資金を持ったうえで独立をすることが推奨されます。また、早期に安定した収入を目指すためには、公認会計士を必要とする企業などに積極的に自ら営業活動を行う必要もあります。

肩書きがなくなる

これまで大手の会計業務を担ってきた方は、ネームバリューの恩恵を受けてきたはずです。とくに有名監査法人やコンサルティングファームはネームバリューが大きく、所属しているだけで自分の実力が証明できていました。独立開業後はこうした肩書きが一切なくなるため、クライアントを掴むまでは孤独さを感じる人も多いのです。

ダイアミックな業務は減る

大手のコンサルティングファームでは、海外企業と連携し、M&Aに関わるなど非常にダイナミックな業務を扱えていたのではないでしょうか。世界経済の流れに触れるような業務に携わっていた方も、独立開業後は小さな案件を多数扱うことが多くなります。大手に属することで可能だった躍動感のある業務は減るのです。

公認会計士が独立開業前にするべき準備

独立開業にはデメリットもありますが、公認会計士として独立を目指す場合には、一体どんな準備を進めておくとよいでしょうか。独立してしまえば、自由であるもののすべては自分の実力次第です。そこで、以下の2つの準備を進めておくことがおすすめです。

人脈の形成

公認会計士として独立をする以上、クライアントや仕事探しに奔走する必要があります。苦労をする時期が少なからず存在するのです。しかし、勤務会計士として過ごしている間に、人脈を形成しておくことで独立後に速やかに仕事を紹介してもらえる場合があります。自分では抱えきれない案件も、協力者がいることで受注できることもあるのです。まずはしっかりと人脈を形成しましょう。

特定業務以外にも実力をつける

勤務会計士として過ごしていると、監査業務など特定の分野にのみ精通し、そのほかの分野の経験が不足する可能性があります。独立後は公認会計士が扱える色んな分野を担う必要があります。とくにアドバイザリーの経験がないと、クライアントと良好な関係を作ることは難しいのです。異動願いを行い、現場経験を広く積み重ねることも独立への第一歩です。

公認会計士の独立開業はどんな人におすすめ?

では、公認会計士の独立開業はどんな方におすすめでしょうか。独立後は無職状態に陥ることもありますが、常にポジティブに仕事を進めていく必要があります。収入がなくても前向きに「チャレンジできる人」は独立開業に向いているでしょう。また、勤務をしていないことで、自分にマッチする働き方を模索できます。公認会計士としての新しい働き方を切り拓く「開拓者マインド」がある人も、独立開業に向いているでしょう。

まとめ

この記事では、公認会計士として独立開業をするメリット・デメリットについて詳しく解説を行いました。独立開業は決して平坦な道のりではないですが、実力次第では高収入も期待できます。また、自由な働き方を実現できる可能性もあり、公認会計士としての新しい働き方も実現できるかもしれません。中堅の会計事務所も当初は一人の公認会計士が開拓を模索した時期があります。勤務会計士とは違う魅力もあるので、選択肢としてご検討してみてはいかがでしょうか。

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