大学生が公認会計士のダブルスクールを始めるベストタイミングとは?
会計分野の最難関といわれる公認会計士試験。求められる仕事内容が幅広いことから、大学在学中に資格を取得して就職活動に生かす学生も多いことでも知られています。その際、大学と専門学校とでダブルスクールをするのが一般的です。今回はダブルスクールを始めるタイミングや、始める前にしておくべきことについてお届けします。
大学生が公認会計士のダブルスクールを始めるベストタイミングとは?
大学生が在学中に公認会計士を目指す場合、大学に通いながらプラスして専門学校の教育を受ける、つまりダブルスクールをすることがほとんどです。大学入学前から「在学中に公認会計士の資格を取りたい」とあらかじめ決めているのであれば、ダブルスクールを始める時期もある程度決めることができます。
せっかく公認会計士の資格を取るのであれば、就職活動にも生かしたいはず。就職活動を開始する時期に公認会計士の資格を取得していると考えると、大学3年生での合格を目指すことになります。そこから逆算して、少なくとも大学1年生の12月までには専門学校へ入学してダブルスクールを始めたいところです。
専門学校を1年半のカリキュラムで申し込み、2年生の5月もしくは12月に一次試験、3年生の8月には二次試験に合格することを目指すのが一般的です。就職活動は3年生の秋ごろから本格化するので、このスケジュールであれば就職活動に公認会計士資格を生かすこともできます。
大学生が公認会計士のダブルスクールを始める前にしておくべきこと
大学は大学でやらなければならないことや課題も多く、同時に専門学校のカリキュラムもこなさなければならないダブルスクールはかなり大変です。2つの学校に同時期に通うということなので、双方で工夫が必要なうえ、あらかじめできることがあるならば、しておくに越したことはありません。ここでは、ダブルスクールを始める前にしておくべきことについて解説します。
大学の授業の単位をなるべく早めに取っておく
前述したスケジュールで専門学校に入学すると、2年生以降は専門学校の授業が忙しく、大学に割ける時間が減ってしまいます。1年生のうちに取得できる単位はなるべく1年生のうちに消化しておきましょう。
「公認会計士を目指すから…」と交友関係を疎かにするのではなく、忙しい中でもなるべく親しい友人を作っておくことで、大学の授業に関する有益な情報をもらえたり、助けてもらったりできます。大学の授業は当たり外れも大きく、どの授業が単位が取りやすいのか知っているだけで単位取得のための労力も随分違ってきます。
簿記の勉強をする
公認会計士を目指す上で、簿記の勉強は欠かせません。公認会計士試験の中でも簿記はメインの科目なうえ、晴れて公認会計士となり就職した際も、業務の中で毎日のように簿記の知識は必要です。公認会計士になりたいのならば簿記は避けて通れない道です。
専門学校入学前に簿記の勉強を始めておいて損をすることはありません。簿記を勉強することで自分が公認会計士に向いているのかどうか考えることもできます。
資金の準備
ダブルスクールが始まると、専門学校と大学のカリキュラムをこなすのが大変で、アルバイトはあまりできなくなります。専門学校に通うのにもお金がかかるため、資金の準備をしておかなければなりません。
専門学校は、その学校によって異なりますが、およそ45万~80万ほど必要です。親に出してもらう、奨学金制度を利用する、自分でアルバイトして貯金しておくなど、方法はいくつかありますが、いずれにせよダブルスクールすることを決めたのなら資金をどうするのかも早めに考える必要があります。
どんな生活になるのかイメージして覚悟を決めておく
前述しましたがダブルスクールは時間的にもかなり忙しくなり、その分削らなければいけないことも出てきます。サークル活動に取り組んだり、恋人や友達と遊んだり飲み会に参加したりすることも、他の人と比べると満足にできないのが現実です。ダブルスクールが始まったらどんなスケジュールでどんな生活になるのかイメージして、ある程度覚悟を決めておきましょう。
公認会計士予備校の選び方のコツ
公認会計士を目指すための予備校は何校もありますが、その中でどのようにして選べばいいのでしょうか。まずは、自分がどのようにして公認会計士の資格を取りたいのかを具体的に考えることが必要です。
費用をなるべく抑えたいのか、多少費用がかかってでも充実したカリキュラムで試験に臨みたいのか。講義は直接自分が予備校に出向くのか、WEBでリモート受講したいのか。大手の有名予備校にこだわるのか、大手でなくとも他のメリットを重視するのか。
各予備校で特色のあるカリキュラムが用意されているため、資料請求をしたり直接見学に行ったりして、自分の考えに合う予備校を選びましょう。
まとめ
大学生が在学中に公認会計士資格を取るためには専門学校とのダブルスクールが欠かせません。長いスパンで見て、いつごろダブルスクールを始めればいいのか、どのような専門学校を選べばいいのか考えてみてください。公認会計士資格は弁護士・医師と並ぶ三大国家資格といわれており、試験も難関です。自分に合った予備校を選び、最短での合格を目指しましょう。